先月下旬~4月末まで、第9回シンデレラガール総選挙・ボイスオーディションでの投票の動向を探るための調査を実施いたしました。
その結果がまとまりましたので公開いたします。
ご協力いただいた方、大変ありがとうございました。皆様の担当アイドルへの情熱がよく伝わりました。コメントなどは全て読ませていただきました。
後編はこちら
調査内容
- 調査期間: 2020年3月26日1時ぐらい~2020年4月30日12時半ぐらい
- 回答数341 うち 有効判定337(4つを無効扱いとしたのは重複のため)
質問内容
- 一番の担当アイドル
- 投票先
- 優勝予想
- 総選挙中の投票の予定
- 総選挙で応援するアイドルに対して最も求めること
- 総選挙全体を通して最も求めるもの
- ダイマ有無
- シンデレラガールズへのスタンス
- デレ声優最推し
- 新アイドル7人の中で一番好きなアイドル
- 新アイドル7人について、1年前の登場時と今に比べて印象がどう変わったか
- 前回の総選挙投票先
- ボイスオーディション投票先
- そのアイドルを演じてほしい声優
- シンデレラガールズ入りしてほしい女性声優
- その他自由記述
注意
- この調査の集計結果、信ぴょう性、および有意性には一切の責任を持ちません
- 「その他」などで自由記述された回答について、こちらの判断で類似の回答に統合している場合があります
- 重複・無効として判定されたものは除外しています
- 集計期間中にサプライズでボイス追加が発生したため、一部の質問が途中で変更になっています
- 記載内容について、表現内容には極力配慮していますが、特定のアイドルを持ち上げる、または卑下するような意図は一切ありません
- このデータを活用することは自由ですが、使用により生じた損害などには一切責任は負いません。投票行動はご自分の判断でお願いいたします
ちなみに去年の結果
#第8回シンデレラガール総選挙 世論調査速報値
— 大槻ずん (@ohtsuki_zunko) 2019年4月15日
※数値は参考値です。巧妙に複数投票したりなどで偏りが出ます。
※一部、明らかなスパムを除外しています。(総数653、有効判定518)
集計期間: 2019/04/12 0:25:05〜2019/04/15 23:24:43 pic.twitter.com/XHUk2eHNQG
今回の総選挙・ボイスオーディションについての情報
投票期間:2020年4月17日(金)15:00 ~ 2020年5月15日(金)18:59
中間発表:無し
結果発表:2020年5月21日(木)12:00(予定)
今回の総選挙・ボイスオーディションで何らかの賞が付いてくる順位
総選挙で5位以上またはボイスオーディションで3位以上
※総選挙属性別で優勝するとモバマスにSR追加
総選挙事前調査結果
北条加蓮独走優勝はほぼ間違いなさそうだが……
北条加蓮vs星輝子を予想していたら、まさかの大波乱の可能性
初めに断っておきますが、この調査はTwitter上で拡散して、Googleフォームに記入してもらうことで行いました。そのため、調査対象の傾向は「リツイートした人のフォロワー」に依存するため、必ずしも純粋な無差別抽出とはなりません。つまり、ある担当アイドルのPがリツイートすると、同担のPの目に触れやすくなる傾向があるので、標本の集団として充分な要件を満たしていない場合も起こりえます。
そのため、必ずしもこの結果は実情を示しているとは言い切れないことと、更に今回は前回よりも母数が少ないため、よりその傾向が強くなります。
それを念頭に置いた上で「あくまでこの結果は参考程度である」という感覚で見てください。実際の結果とかなり乖離する可能性も大いにあります。
さて、そんなわけで結果を見ていくと……、
- 今回は北条加蓮優勝はほぼ間違いない
- 加蓮P以外のPは、北条加蓮優勝を見据えた上で、優勝にこだわるよりも5位以内入賞に入ることを狙う
- 声無しアイドル間での争いは、強敵がボイス争奪レースから消えたため大混戦の様相
といったような印象を受けました。
2位以降の傾向が全く掴めない
前回同様の調査を行った際、調査初期からすでに…というか、第7回終了後から『北条加蓮と本田未央の一騎打ち』の構図がすでに読み取れました。
今回の場合、『北条加蓮一強で、2~5位争いが行われている』『全体的に勢いが低調』という構造で、北条加蓮以外は分散してしまい、どこが強いかとは一概に言えません。つまり、『2~5位の着順が全く読めない』という状態でした。
- 『総選挙への投票にあたり、コンテンツ外で、総選挙の順位に影響を及ぼすような金銭の授受を伴う過度な応援活動はお控えいただきますようお願いいたします。プロデューサーの皆様の清き一票をお願いいたします』という注意書きが入ったことで、様々な場を巻き込んだ大規模な活動を行えなくなった
- 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、ライブやリアルイベントが消し飛んでしまい、独創的な広報活動ができない
- 前述の社会情勢に加え、前回、前々回の総選挙結果から見て大多数が今回は北条加蓮優勝でほぼ間違いなく、それが覆されることも難しいと考えている人が多い。それゆえ今回はお祭り感に乏しい。なんとなく例年に比べて勢いも感じられない
- ここ数年の間に、人気が高く「そろそろ声が付くだろう」とされていたアイドル達にサプライズでボイスが付けられたことで『声を付ける』が最大のモチベーションとなっていた担当Pが積極的に入賞しにいく理由に乏しい
といったような印象を受けました。
声無しアイドルの投票傾向については、総選挙・ボイスオーディション共に同じような傾向が見えるので、後述します。
強敵が消えたことによる声無しアイドルの大躍進
率だとわかりづらいので、投票数を入れてみましょう。
ご覧の通り、北条加蓮一強であることと、2位以下の争いがかなり熾烈であるということが見て取れます。ちなみにここに出てこない21位以降の人もだいたい同じような感じです。しかも、大きく分散したためアイドル1人に対する票数が少ないです。
特に気になるのが、声無しアイドルが横並びでいるという点です。
これまで、声がまもなく付くであろうとされてきたアイドルに総選挙直前にサプライズで声が付くことになるなどで声レースから撤収したことによるものかな?と思っています。ちなみにこの枠外にも同じぐらいの数字でアイドルがずら~~~~~っと横並びになっています。
ただし、総選挙は選択肢があまりに多いことと、その選択肢に対してサンプル数が少ないため、一概にこの結果を鵜呑みにするのも厳しそうです。1000人ぐらい集まればよかったな~。
北条加蓮vs星輝子で見てみよう
ちなみに無理やり、当初の予想である『北条加蓮vs星輝子』で切り取って見てみましたが、興味を引くものは無かったんで省略します。
※星輝子の方は、100%星輝子Pだったのでグラフにしていない
皆の担当アイドルは?
担当アイドル(担当、ファン、推し、お姉ちゃん、ママ、その他諸々な解釈や呼び方がありますがここでは便宜上『担当アイドル』という呼称に統一します)を1人に絞ってもらって、その上で多い順に並べました。できるだけグラフとしての見やすさを損なわない限り詰め込んでみましたが、投票先とほぼ近い感じになっています。ちなみに全体的に見るとかなり分散しているので、欄外のアイドルもだいたい近い感じの数が入っています。
「担当が担当たる理由は?」と聞いてみたところ、やはり最初は「見た目」から入る場合が多く、それ以外ではコミュやバッググラウンドが自分のライフスタイルや人生観と近いところがあるところから入る場合、曲、声優、二次創作……といろいろなきっかけで担当になるパターンが見えました。
逆に、自分の予想であった「最初に引いたSSRだったから」は意外と少なかった……。
興味深い事実: 担当Pの1/4は他へ流出していく
今回、質問項目には入れていませんでしたが「担当アイドル」と「投票先」が同じ場合と異なる場合に振り分けてみたところ、担当アイドルと投票先が同じなのは3/4程度でした。ちなみに、担当アイドルの質問に「無し・未定・全員好き」は「担当無し」としてカウント、担当アイドルがいるけど投票先に迷っている場合は「違う」としてカウントしました。
興味深い話なのですが、なんと去年もきれいにこの形に別れました。
この『同担の3/4が固定票となり、残りは他へ流動する』という『3:1の法則』はほぼ間違いなさそうです。
担当アイドル自体の勢いなど、その時の地合いによってだいぶ変わるとは思いますが、単純計算で全てのアイドルについてこの原則があると仮定すると、
「自分の担当アイドルから流出する25%の同担をいかに逃さないようにしつつ、他の25%の流動票を拾い集めるか」が総選挙の順位を決めると考えても良さそうです。
ちなみに流動票に絞った場合の投票理由としては、全体的に以下のような傾向が掴めました。
- 担当アイドル(声無し)に声が付く可能性が薄く、その代わりに次点で声が付く可能性の高いアイドルを援護する(※一番多い)
- 担当アイドル(声有り)の優勝よりも、声を付けたいアイドルを推したい
- 担当アイドルと同じユニット
- 推しの声優が演じているため
- 友人の担当アイドル
ちなみに一番面白かったのはこちら。
- 幸子ちゃんがカワイイという事実を知ってもらうための繋がりを持ちたい。その手段に総選挙を利用する。活動的な人と繋がるためにダイマと票のギブアンドテイク。CGに対する執念はない。
優勝予想
ここは案の定というか、7割近い人間が加蓮の優勝を予想しています。実際この通りの結果になるんじゃないでしょうかと予想しています。
戦いの中心は『シンデレラガール獲得』よりも『5位以内入賞』と『ボイス争奪戦』に移っている気がします。そして、運営側は今回の総選挙は加蓮優勢が予想できたのでボイス争奪戦も実施したのではないでしょうか。
また、やはり予想の根拠としては前回までの結果や担当Pの執念を挙げている人が多く見られました。
北条加蓮以外を挙げている人としては、ここ最近の流行や直近の7thライブの内容が影響して展開がひっくり返るのではないかと予想している人が多かったです。(辻野あかり、星輝子、夢見りあむなど)
プレイスタイルなど
皆熱心だなあ……。(年に1ヶ月しかモバマスをやらない人間)
ただ、やはり新型コロナウイルスの影響で、宣伝合戦は閑散としている印象。
総選挙の動向予想、私はこう見る
例年に比べ、低調感が見られる
数字ではなく肌感覚なのでなんとも言えないですが、今回の総選挙は比較的勢いが緩めの気がしています。『輝け!ビートシューター』のスコアボーダーが低かったところからも、理由はよくわからないですが総選挙自体の賑わいが閑散としている気がします。
特に、今年は例年のような終盤戦になるにつれて出てくるピリピリした雰囲気があんまり無いように見えます。あるいは自分が被ブロされまくってそういうツイートが見えないのかもしれないけど……。
北条加蓮優勢は揺るぎない。今のところは
比較的低調である理由として考えられるのは、
- 1年前に本田未央が8代目シンデレラガールに決定した瞬間から、次回(つまり今やっている第9回)の優勝は北条加蓮でだろうと確実視されていること
- 北条加蓮の過去の結果や、担当Pの勢いや執念
- これらを踏まえて、第9回はほぼ北条加蓮一強で進むだろうという予想
- ボイス未実装のアイドルのうち、人気が高く、近いうちに声が付くだろうと予想された何人かのアイドルには、総選挙スタート前にサプライズでボイスが付いてきたため、「担当アイドルのボイス実装」をモチベーションとしてきた担当Pが積極的に動く理由に乏しくなった
- 新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大阻止のために、リアルイベントが実施しづらく、それ故にリアルに働きかける広報活動が行いづらくなった
これらがあるんじゃないかと考えています。
でも、加蓮Pの長年の執念が実を結んでここまでの一強状態を作ったと考えると、すごい話では?
戦いの中心はシンデレラガールの称号から、5位以内入賞とボイスオーディションへ
そんなわけで、加蓮優勝はほぼ間違いないという暗黙の了解で、戦いの中心は「いかに5位以内に入るか」という点と、ボイスオーディションで3位以内に入る、という部分に移ってきている気がします。
シンデレラガールの称号の争奪戦は来年過熱する予感がします。
ぼんやりしていると北条加蓮の足元がすくわれる可能性もあり得る
全体的に低調(な気がする)今回の総選挙、自分が集計した結果が正しいとするならば、今回は北条加蓮優勝は間違いないです。
しかし、全体的に低調であるということは、つまり加蓮Pもいつもより勢いが無い可能性もあるという意味でもあります。なので今回は比較的展開がひっくり返りやすいということで、ぼんやりしていると、7th大阪で勢いを付けた星輝子に食い殺される可能性も。
星輝子だけでなく、毎回上位に上がってくる一ノ瀬志希や鷺沢文香とか、デレバトで容赦ないバイオレンスっぷりを見せつけてくれたおがちに後ろから斬られる可能性も無きにしもあらず。
どう転ぶかは最後まではわからないですが、各担当Pは悔いの無いよう全力で無理せず戦ってほしいなと感じております。
ちなみに、もし予想をしたいだけならば、ハッシュタグで検索した結果を集計すればよい
ちなみにもし本格的に予想をするならば、#第9回シンデレラガール総選挙 で出てきたアイドルの数を集計しているbotとかそのへんを探して見てみるといいとは思いますが、それはちょっと楽しみ方とは違うんじゃないかな?と思ってます。(なので見ないで書いてます)
それよりも、いろんな切り口や属性で見てみるということをやってみたいなーと。
こういうのが見てみたい、とかあればツイッターとかコメントで教えて下さい。やってみます。
長くなりそうなんでそろそろこの辺にしておきます。
次回は、ボイスオーディションの結果予想と、新アイドル7人の動向やPたちの心境変化はあったのかとか、そもそも皆総選挙で何を目指してんの?とかそのへんを探っていこうと思います。今頑張って書いてます。
……ここまで書くのに6時間かかった………。
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2020年5月4日 16:00ごろ追記
後編書きました