NHKと受信料に関して数ヶ月に渡りバトルを繰り広げた結果、今の自宅に引っ越してからのNHK受信料の過払い分(地上波契約と衛星契約の差額)を返金してもらえたのでその方法と時系列を記載いたします。
- 詳しく書く前にざっくり自分の状況の要点のみ
- NHK受信契約の切り替え
- 受信料が返金されるまでのバトル
- 余談:契約をする業者やNHKふれあいセンターは、NHKからの委託を受けた別業者かもしれない?(根拠なし)
- 終わりに
- 後日談
詳しく書く前にざっくり自分の状況の要点のみ
- 自宅のマンションに衛星放送受信用のアンテナは付いている
- つまり建物自体は衛星放送は受信できる
- テレビ自体にCS/BSの端子がある
- ただし、チューナーを挟まないと受信はできない
- つまり、受信できる環境ではあるが、テレビが対応しておらず受信できない
- この状態で、数年前に引っ越してきてからNHK受信料を衛星契約で支払っていた
NHK受信契約の切り替え
ある人のNHK受信料に関するツイートで過払いが発覚
ある日、Twitterを見てたら「NHKの受信料」に関してツイートしている人がおり、なんとなく
「そういえば俺ってNHKにいくら払ってんだろ?月の受信料すら知らないな~。っていうか地上波のみと衛星放送も含めた契約があるのか。調べてみるか」と、クレジットカードの履歴をチェックしてみました。
NHK31ネン 4ガツ- 1ネン 5ガツ |
4,460 |
……あれ。衛星放送受信してないのに衛星放送で2ヶ月分払いになってる。
今更気がついた。
— 大槻ずんP (@ohtsuki_zunko) 2019年7月29日
俺、NHKは見てるから真面目に払ってんだけど、衛星放送は見てない(というか映らない)のに衛星放送まで支払ってる。
これ、地上波のみに切り替えるにはどうすればいいの?
我が家のマンションはマンション自体に衛星放送のアンテナはついており、テレビにもCS/BSの端子があるため、見れるかと思いきやCSやBSは見ることができませんでした。
この日より少し前にJ:COMの人間が「テレビの電波強度計測」と称した営業活動*1に我が家にやってきた際に
「CS/BSが映らないんですけど……」と相談したところ、
「建物自体は対応しているが、テレビにチューナーを取り付けないと受信ができない」とのことでした。ちなみにチューナーは無料で取り付けられますとのことでした。なるほどな。
とにかく、そういうわけで
- 建物自体は衛星放送を受信できる
- テレビが衛星放送を受信できない
- テレビが衛星放送を受信できないのに、玄関口で契約したときにその説明が無かった
という状況に整理されました。
引っ越してから一度も見ていない、見たくても見れない衛星放送の受信料を払い続ける必要はあるのか?
自分のような状況(前述)の場合、契約の切り替えができないか?
そう考えて調べてみました。
どうやら「建物の受信可否に関わらず、テレビが受信できるかどうか」によって受信料が決まる。といった文面を見つけました。
実際はどうなのかわかりません、わからないなら、とりあえずNHKに聞いてできるなら地上波契約に切り替えてもらおう!ということで受信料に関する一次問い合わせ先であるNHKふれあいセンターに電話。
この後、受信契約の切り替えそれ自体はすんなり進むのですが、一度波乱を巻き起こすことになります。
受信契約の切り替え、ここまではすんなり行った
早速問い合わせ先であるNHKふれあいセンターに電話。平日の昼に待つこと数分、すんなり繋がりました。やはり土日や夜は狙わずに平日の真っ昼間が強そうです
ぼく「すみません、受信契約が現在衛星放送になっているのですが、これを地上波契約に切り替えたいです」
NHK「わかりました。それではお使いのお部屋のテレビについて教えて下さい」
- 自宅のマンションは衛星放送に対応している
- ただ、テレビ自体が端子はあるもののチューナーを通さないと見ることができない
- 上記を担当者が確認せず、引っ越してきた時に玄関先で「衛星契約にマルをつけてください」と言われたため、正しく説明と確認が行われていない状態で契約が行われた
上記の情報を伝えました。
NHK「それでは契約切り替えの書類を送りますので、数週間後に書類が届き次第、必要事項を記入して返送してください」
ぼく「わかりました」
NHK「それと、衛星契約と地上波契約の差額分を返金いたします。入金先の口座を教えて下さい」
ぼく「え、マジですか!?」
驚きました、一度払ったもんは無理だろうと思ってましたので。
なるほど。玄関先でろくな説明もなく契約したのだから、その分の差額は返ってくる!そういう理屈かと、自分の中で納得し、早速伝えました。
※なお、この辺の会話に関してはちょっとうろ覚えなのと、ちょっとこの時仕事でバタバタしていたので自分の勘違いも含まれているかもしれません。また、後述しますが過去数年分にさかのぼって返金するとも、1ヶ月分のみ返金するともどちらも明言されていませんでした。
1週間ほどして、NHKから受信契約切り替えの書類が届きました。
写真は撮ってないですが、大したものではありません。
「こんな感じの理由で、地上波契約に切り替えます」というのを書いて出すのみでした。(電話で伝えたことをそのまま記載)
諸々記入して、封書で早速発送。
これで終わりだ……このときはまだそう思っていました。
受信料が返金されるまでのバトル
入金待つこと数週間、コールセンターに言われた衝撃的な一言
数週間後……あれ、そういえば返金ってされるんだろうか?手続きはどうなったんだろう?
心配でNHKふれあいセンターに電話してみました。
結論から言うと単に手続き中だったので問題ありませんでした。が……。
ふと「そういえばいくら戻ってくるんだろう」と気になり、聞いてみたところ……
NHK「2910円ですね」
ん?おかしい……聞いていた話と違う。
「いや、ちょっとまってください。2910円?1ヶ月分の返金ではなく、契約当初までの過去にさかのぼって返金がされるという話だったのでは?」と、自分は問い詰めました。
コールセンター曰く
「いえ、前回の電話の際に『1ヶ月分の返金に同意した』という旨の伝言を受けております」
……いや、話が違う。そんなことを言った覚えはない。
しかし当時バタバタしてた中で電話したので、会話の内容なんざいちいち覚えていません。録音なんかもしていないので、証拠なんてあるわけありません。
しかしまずはここで引き下がってはいけない。一旦ゴネる。あくまで温厚かつ冷静に。
「いえ、1ヶ月分の返金で同意した覚えはありません、玄関先で正しく説明と聞き取りを行わずに『衛星契約にマルをつけてください』と言ってきた担当者に問題があるのと、実際に契約以来一切衛星放送は見ていないどころか物理的に受信できないことは明らかなので、契約当初にさかのぼって返金されるのが筋ではないかと思います、いかがでしょうか」
そう答えると、オペレータは
「わかりました、一旦営業所からお電話差し上げますので、暫くお待ちいただけますでしょうか?」
「了解しました、よろしくおねがいします」
一旦はここで休戦。
後ほど、色々とネット上の過去の情報を見ると、海外駐在で数年間日本から不在だったにもかかわらずその期間の受信料が徴収されており、1ヶ月分に限らず過去にさかのぼって返金された事例があったようなので、間違っていないことを確認しました。
また、「言った」「言ってない」の話になった場合どうしよう?と思ったのですが、そもそもこの話は発言や同意した内容とその証跡の有無に関わらず、他の事例と照らし合わせれば自ずと自分に返金されるのが道理と考えられ、言った言ってないに関しては特に気にする必要はなさそうだなと確信しました。
法律の専門家ではありませんが、民法上の消滅時効は10年*2なので、支払いから10年を経過したものは戻ってこないと思いますので、そのへんは注意したほうが良さそうです。知らんけど。
NHKの営業所と殴り合い
2日後、NHKの営業所の担当者から自分に電話が来ました。ここからは驚くほど(ほぼ)スムーズに進みました。
やり合う相手がコールセンターから営業所に切り替わってから、営業所の担当者の方はかなり丁寧に対応していただけました。
NHKの営業所の担当者に前述の事情と、それ故に返金されて然るべきという内容を説明しました。
そして、NHKの担当者曰く…
「総合的に判断するので返金は確約できないが、封筒を送るので、いつから今の家に住んでいるかを証明する証拠として、住民票の写しを送ってほしい」とのことでした。
『総合的に判断するので返金は確約できない』というところにちょっと引っかかりましたが、これはお金の話だからどうにでもなるように念の為予防線を引いていたのでしょう。きっと自分も逆の立場だったら同じことを言っています。
これでダメだったら諦めよう、そう思いとりあえず封筒を待ちました……。が、1ヶ月待っても来ない……。
1ヶ月後……営業所へ再度電話しました。
「すみません……封筒って送りました?」
担当者「え!?あれからすぐに送ったのですが……届いていないですか!?」
声のトーンを聞く限りマジでちゃんと送ったっぽい。
丁重にお願いして再送してもらいました。
その後、郵便局にも問い合わせたが、トラッキングIDがあるわけではないし、郵便の誤爆か、あるいは本当は送ってないのか……真相は闇の中ですが、NHKの営業所の担当者はお忙しい中かなり丁寧に対応していただけたので、ここはNHKを信じることにしました。
再送してもらい、住民票を郵送
さて、そんなわけで数日後に封書が届きました。
中身は、返送用の封筒(料金後納郵便なので切手は不要だった)、「過払いの件で住民票の写し送ってね」という旨の文書が入っていました。
特に写真撮るほどの大したもんじゃないので特に何も撮ってません。
とりあえず住民票の写しをコンビニでマイナンバーカードぶちこんで取ってきて、念の為添え状に「こういう事情で返金を求めてた件で、住民票記載の通り●年●月から今の家に住んでるから、この期間から契約切り替わる●月までの●年●ヶ月分の返金お願いね、忙しい中ありがとうね。もし他に必要なものがあれば言ってね」的な内容を書いて送りました。
この手のやり取りでは当たり前の作業ではあるものの、きっと、こういうのは高圧的に対応すると、相手も人間ですから「まあ対応してやるか」という気持ちにはなりにくいでしょう。もしも「おう、早く返せや、訴えるぞ」みたいな感じに出たら、相手も態度を硬化させるでしょう。
あくまで穏便に済ませられるところは穏便かつ丁寧に。大人ですから。
待つこと1ヶ月、無事入金!!
それからぼんやり待つこと1ヶ月……
はい勝ち〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!
勝ちました!!!!!!!俺!!!!!勝ちました!!!!!!!!!!!数ヶ月バトルしました!!!!!!
余談:契約をする業者やNHKふれあいセンターは、NHKからの委託を受けた別業者かもしれない?(根拠なし)
今回、気になったのはNHKとの一連のやり取りで、「営業所から連絡差し上げます」という一言と、営業所が出てきてから話がすんなり進んだことです。
恐らくなのですが、このような構図だったのではないでしょうか?
ちなみに根拠はないです。あくまで自分の憶測です。
NHKの受信契約を玄関先でする人:NHKから委託を受け、NHKとして振る舞うがNHKではない別業者
NHKふれあいセンター:NHKに対するテンプレ対応で済む各種手続きやクレームの一次問い合わせ窓口、その他アレな人に対する防波堤として機能するコールセンターを持つNHKから委託された別業者
NHKの営業所:NHK本体そのもの
恐らくは、受信料に関する問い合わせや(無茶苦茶な言いがかりをふっかけて)過去に支払った受信料を返金しろというような訳のわからない電話が多いと考えられ、それらの問い合わせのクソの山をちぎっては投げちぎっては投げする役割を与えられているのがNHKふれあいセンターであると考えられます。
そして、今回のような正当な返金(少なくとも自分はそう思っています)に対しても、なるべく返金を諦めさせる、返金する場合でもなるべく額を少なくするといったような役割を負っているのかもしれません、そして、大抵の人はめんどくさくなってそこで諦めるのでしょう。
ここで食い下がると、コールセンターでは対処できないということで本丸の営業所に渡す、という流れであると考えられます。
そして、営業所まで到達すれば、向こう側もこちらに非は無いということで無駄に変なことをしないほうが良いという感じですんなり進んだんじゃないだろうか……?と考えています。
なので、この手の受信料の過払い分の返金は、こちらの正当性を主張する材料を持って粘り強く交渉することと、数ヶ月待って何も無ければ問い合わせるのが良いと思います。
なお、これはNHKの名誉のためにあえて申し上げますが、NHKふれあいセンターも営業所の方も、終始温厚でした。
終わりに
以上、5ヶ月近くNHKと殴り合って過払い分を勝ち取った話です。
NHKには今後もちゃんと受信料を払い続けますので、公共放送としての役目を果たして良い番組を作ってくれたらな〜と思っています。(映像の世紀を再放送してくれ)
最近は「NHKスペシャル食の起源」が面白かったです。ご飯大好きなので。
返金分はアイマスのクルーズに
返金分はミリマスクルーズにそのまま突っ込みました。
NHKの金(元は俺のだけど)でクルーズに行きます。対戦よろしくお願いします。
一緒に乗る人居たらぜひお話しましょう。遠慮なく!
後日談
※返金分はそのまま振替開催を信じてその時まで凍結しています。ちなみに未だに吹っ切れてないので物販もまだ開封してない